2016年04月26日

第12話「支部列伝その3 長崎支部〜since1995~」

 1995年、長崎県島原で雲仙岳災害の復興イベントがあり、そのイベントに沖縄から祭り太鼓も出演させていただきました。その時、祭り太鼓の演舞を食い入るように見ていた青年達がいました。後に長崎支部を立ち上げる高山さん、谷川さん、松橋さん、山口さん、井川さんの5人でした。彼らはそこで見た合掌から始まるミルクムナリの演舞に感動したそうで、ミルクムナリの演舞指導ビデオを入手し、見よう見まねで3ヶ月間練習にあけくれたそうです。その後、高山氏から長崎に祭り太鼓の支部を立ち上げたい、との連絡が来ました。祭り太鼓のメンバーになるためには16歳〜28歳までという年齢制限があるのですが、高山さんの年齢はそれを越えていたため私はお断りしました。しかしそれからしばらくして1本のビデオテープが私の元に送られてきました。それは彼らの3ヶ月間の練習の様子を撮影した映像でした。何度も変わる練習着、それよりも高山さんの練習に取り組む真剣な姿が映像の中からも感じられました。私はそのビデオを見終わるとすぐ高山さんに電話を掛けお願いしました。「ぜひ高山さんに長崎の支部長になってもらいたい」と。

 高山さん、谷川さん、松橋さんの3人が沖縄に来た時のことです。その日私達は那覇まつりのパレードの出演の日でした。私は彼ら3人に旗持ちをお願いすると3人は快く引き受けてくれました。後から聞いた話ですが、その時3人は「沖縄の人は心が広い。初めて会った私達に1番目立つ先頭を行く旗を持たせてくれるなんて」と思ったそうです。

 長崎支部の結成がきっかけとなり今では九州全県に支部が設立されています。高山さんは祭り太鼓の九州地区長、九州本部長の役員を務め上げた後、現在は九州の相談役となり感動のバトンを後輩へ託したのです。
posted by ryukyukoku at 15:54| 第1話〜