琉球國祭り太鼓宮古支部、名誉顧問の池間りつ子先生は、宮古支部20周年記念公演のパンフレットに祭り太鼓との出会いについてこう書き記されています。
『那覇のあるホテルで開かれたパーティーでアトラクションとして出演していたその演舞を見た時です。静かな祈りから始まったかと思うと、次にドン!という一発の太鼓の音が響いた時の全身をつらぬく感動は私を熱くし強烈に胸に残るものでした』(琉球國祭り太鼓宮古支部20周年記念公演パンフレットより〜)
そして池間先生は祭り太鼓を宮古島でも広めたいと思い、あるイベントに祭り太鼓を呼び出演させました。その後、祭り太鼓宮古支部のメンバー募集の記事を掲載したところ、入会希望者が練習場に入らないほど集まったそうです。また、宮古支部初代支部長を勤めた仲宗根康浩氏は20周年公演の挨拶の中で『祭り太鼓の活動が国内はもとより、海外にも広がり、メンバーとメンバーが出会うことで友情が生まれ、友達の輪も世界へと広がっています。その事は宮古支部の宝です』と語りました。
南海の宝島、宮古島は人と人との出会いが響きあう島です。あるイベントで祭り太鼓を見ておられた車椅子の観客の方が、メンバーから差し出されたパーランクーを戸惑いながらも手に取り叩いた太鼓の音が、彼女に新たな命の息吹きを感じさせました。また宮古島トライアスロンでは、ゴール直前の走者のゼッケンから名前を確認し、一人一人の名前を呼びながら熱い声援を送るメンバーの姿がありました。それを見て私は言葉にならないほどの感動を覚えました。人の倍、いや千倍ひとつの事を大切にすると感動が生まれるのです。
宮古支部は2016年、7代目支部長西里亮平で20周年を迎えました。3代目支部長の池野克行氏は、合掌から始まるミルクムナリの演舞に感動し、自分も祭り太鼓に入って合掌礼がしたいと入会してきました。こうして宮古支部が20周年を迎えることができたのも歴代支部長の方々のこのような熱い情熱のたまものだと心よりの感謝を申し上げます。
2016年05月03日
第13話「支部列伝その4 宮古支部〜since1996~」
posted by ryukyukoku at 11:06| 第1話〜