1998年、沖縄県中城にあるレストラン“マーメイド”で、大人たちに交じってエイサーを演じている祭り太鼓ジュニアのメンバーを感動の面持ちで見ている人がいました。後に祭り太鼓の沖永良部支部を立ち上げた逆瀬川照代先生でした。祭り太鼓最初のジュニアメンバーであった彼は、まだ5歳であったためエイサー太鼓には振り回されていたのですが、獅子舞を演じるととても上手で、ただただ驚かされていました。そんな彼に感動した逆瀬川先生は、沖永良部の子供達にも見せたいと、和泊町のお祭りに祭り太鼓を呼んでくれました。その後、逆瀬川先生が世話人となり、100人以上の沖永良部の子供達を中心にした沖永良部支部が結成されたのです。
私も何度か沖永良部に行ったことがありますが、子供達の練習の時の集中力は「一生懸命」という言葉を形作ります。毎年、1年に一度の発表会を兼ねた卒業公演は高校生が仕切り、取りまとめています。逆瀬川先生が子供達を信じまかせているのです。高校を卒業した沖永良部のメンバーは、沖永良部から全国に夢を求めて旅立ち、全国に展開する祭り太鼓の支部で活躍を続けています。祭り太鼓の夢「友達の輪を世界に」に大きく貢献してくれているのです。
2016年08月01日
第18話「支部列伝その9 沖永良部支部〜since1999~」
posted by ryukyukoku at 15:01| 第1話〜