2012年04月17日

第8話「感動よ!風になれ 〜風のパーランクー〜」

 琉球國祭り太鼓は、胸に大きく響くエイサー大太鼓だけの演舞で旗揚げしたエイサー団ではありましたが、女性が入会したため、パーランクーの演技も取り入れることになりました。
 最初に手がけたパーランクーの曲は「ミルクムナリ」で、その次が「風の結人」でした。振り付けは迎恩館々長の目取眞邦男と、当時10歳だった彼の愛娘の明希菜ちゃん。風の結人に明希菜ちゃんの振りつけが取り入れられたのかどうかは定かではありませんが、素晴しい演技が出来上がっていました。特に前奏の演舞には新たな感銘を受けました。
 私流に表現するとパーランクーはズバリ「天使の羽」。踊る人を可憐に舞い踊らせます。私は弟であり迎恩館館長の邦男に「風の結人の最初のしぐさは何を表現しているのか?」と聞くと、弟曰く「あれは、ムエタイのワイクー(試合の前の祈りの舞い)を参考に振り付けしたものだ」と言うのです。そして 風の結人が共通語で歌われているのに、エイサー太鼓にぴたっり合うのには感動したそうで「音楽には国境はないと良く聞くが、リズムは世界の言葉だなー」と微笑みました。
 その迎恩館館長が事あるたびに賞賛するエイサーが平敷屋エイサーです。一糸 乱れない舞に、大地を踏みしめる足運び。パーランクーを打ち響かせる青年たちの輝く瞳が多くのエイサーファンを魅了しています。また毎年那覇市国際通りにて開催される「一万人のエイサー踊り隊 1000人のエイサーページェント」では、エイサー大太鼓の迫力と子供たちが可憐に舞い踊らすパーランクーの舞が調和した感動の響きが、万余の観衆を優しく包み込んでいるのです。
posted by ryukyukoku at 21:39| 第1話〜