2012年05月04日

第9話「全島エイサー」

 沖縄が世界に誇れるものの一つ“エイサー”。
夏の夜に響き渡るエイサー太鼓の音と、青年達の躍動感あふれる太鼓の舞は見る人をして万感の思いにさせます。

 沖縄市で開催される「沖縄全島エイサーまつり」は、エイサーの甲子園と言われるほど青年達の心をときめかせています。この「沖縄全島エイサーまつり」は30数万もの観客を熱狂させる沖縄の夏を象徴する風物詩となっています。

 1982年に結成された祭り太鼓は、当初、エイサー大太鼓だけで演舞するエイサー団であったためか、エイサーファンの注目を集めており、結成した翌年に沖縄全島エイサーまつりに出演することになりました。この記念すべき全島エイサー初出場のステージで、新たなエイサー演舞を取り入れようと私は考えました。そして振付けた演技が「瀧落し」だったのです。この「瀧落し」の曲は、琉球古典音楽の中でも勇壮な曲で、私は振付するにあたり、空手の型や琉球古典太鼓の“間”を取り入れました。そして演舞が完成し、いよいよ全島エイサーでの初披露となりました。「瀧落し」の演舞は大好評で多くの方々に賞賛されました。
 琉球國祭り太鼓が世間に注目された事といえば、まず最初にエイサー大太鼓だけを使ったこと、2番目は女性にエイサー大太鼓を持たせたこと、そして3番目には琉球古典の曲やロック・ポップスなど、感動する曲ならなんでも取り入れたことだと私は思っています。
 祭り太鼓に入会するとまず「瀧落し」の演舞から指導します。2代目指導部長の仲間勉曰く、この演舞が踊れれば、祭り太鼓のすべての曲が踊れるとの事。祭り太鼓の演舞の中でも特に難しい演舞だと私は思うのですが、結成から30年を迎える今でも、やはり最初に指導する曲は「瀧落し」なのです。

 30年を迎える琉球國祭り太鼓。その祭り太鼓に、全島エイサーまつりで披露する場を与えていただいた関係者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。
posted by ryukyukoku at 22:30| 第1話〜